① 応募者の減少
例えば、仕事を探している人が、何かの求人雑誌で御社の求人を見て「応募してみよう」と思ったとします。一昔前であれば、その求人票のみを見て、応募したきたところ、最近では、応募者の多くが、御社がどのような会社なのか、事前にホームページをチェックしています。そこで、前記のように「●●株式会社 ブラック」というサジェストが出てきて、そこで御社の内情を暴露した口コミを見ると、「この会社はブラック企業っぽいな。やっぱり応募はやめよう」となるわけです。
② 社員の不信感から離職率増加
会社に対して不満の無い社員でも、ふとした時に、どのような評判なのか、気になるものです。特に新卒入社社員の場合は、その会社でしか社会人経験がないわけですから、その会社の常識がその社員の常識になっていたりします。もし、余計な情報がなければ長く働ける状況にもかかわらず、会社を検索し、ネット上の口コミなどを見て、「自分はブラック企業で働いているのかもしれない、他の会社の方が良いんだ。」と思い、会社に対する信頼感に影響することになります。
③ 取引先や顧客の印象などの営業上における悪影響
定期的に取引先がある場合や、店舗運営型の場合、影響は少ないもしれませんが、特に企業向けにネット上で営業展開を行っている場合、見込み客からの印象に、少なからず悪影響を及ぼします。
④ 経営者様の精神的ダメージ
これは経営者様の考え方等によるところですが、会社の評判が気になって色々と躊躇してしまうという点です。社員と良い関係だと信じていたのに、ネット上では色々有ることないことを書かれてしまうと、軽い人間不信に陥るという場合があります。気になってしまう方は、実はこれが最も大きなダメージかもしれません。
ブラック企業と認識された場合のリスク | |
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① 求人市場において不利 | 求人を見て応募をしようと思った人も応募を手控える。 |
② 離職率増加と定着率減少 | ブラック企業に勤めているという認識が生まれて、安易な退職を助長する。 |
③ 営業上の印象悪化 | 新規取引先からの印象に影響する。 |
④ 経営者様の精神的ダメージ | どのように思われるか気になってしまい、意思決定に微妙な影響を及ぼす。 |