ビラ配りや街宣活動
会社近辺や取引先、時に社長の自宅前で会社への抗議内容を記載したビラ配りを行い、シュプレヒコールなどで街宣活動を行うことがあります。
社員が合同労組加入後、早々に行われる事は経験上少ないですが、交渉過程で会社の譲歩が見られない、解決の妥結点が見つけられそうにない場合には、街宣活動が行われる可能性が高くなります。
労働基準監督署への申告
会社に労働基準法等の違反がある場合や改善が必要とされる場合には、団体交渉と並行して労働基準監督署へ申告がなさることが多いです。
合同労組は労働基準監督署の是正指導を背景に、会社に譲歩を迫り、残業代など賃金の問題が議題であれば申告は覚悟しなければならず、セットの問題として考えていきます。是正すべきところは是正しながら、団体交渉は団体交渉で対応していくことになります。
また、社会保険や雇用保険等において、強制加入であるのに未加入の場合、年金事務所やハローワーク等への申告もなされる可能性があります。
合同労組の場合にはストライキやサボタージュはあまり多くない。
合同労組の場合、初めは1名~4名の少数で加入することが一般的です。その後、組合員増加のための活動を仕掛けることもあり、増加を望んでいない場合には経営上、大きなリスクとなってきます。
会社との交渉を有利に進めるためにストライキやサボタージュをしても会社業務への影響は少なく、むしろ業務懈怠で普通解雇や懲戒処分の理由になってしまうため、手段としてはあまり使われないのが実務です。